
学習指導要領に基づき、中学校の美術の授業を担当しています。
美術で学ぶ描く技術や、作る技術は「自分を表現するための技術」です。
美術の学びは技術だけに留ることなく、「私の見えない思い」を見えるようにしていく表現を学ぶことにあります。
自分の中にある思いを発見したり、思考することを大事にしながら、どうしたらより良く表現できるだろうかと試行錯誤して学んでいきます。
表現することは、自己とのコミュニケーションであり、人と人とがつながるコミュニケーションでもあります。
また、作品を見たり、感じたり、考えたりしながら、多様な世界・多様な思考を学んでいきたいと考えています。
小学校時代の図工から、より思考する美術への移行をとらえ、以下の2点を大切に指導しています。
1:自分で表し、学ぶこと。
2:鑑賞すること、自分の言葉にして学ぶこと。

(授業例)
「青と黄色で20色の緑を作る」
中学1年最初の色彩を学ぶ授業です。身近にある自然の緑をたくさん見てきてね、と宿題をだしました。その緑の体験を思い出しながら、青と黄色の絵の具だけを使って様々な緑色を作りました。
「美しい文字を描こう」
自分の好きなことばを心をこめてレタリングします。
文章を考えたり、好きな本の一文を選んだりしました。
「ハンコで作る連続模様」
ひとつの絵が連続することによって面の模様が浮かび上がります、手で考え、デザインをし理解します。この机上の制作は、やがて経験していくコンピュータでの作業にリンクしていくように感じます。
「ハリコで作るお守り動物園」
自分が味方になってほしい神様のカタチをはりこで表現。日本の工芸や、民芸文化の思想を学びます。

